学校法人 後藤学園 専門学校 武蔵野調理師専門学校 文部科学大臣認定 職業実践専門課程(該当全学科)

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フードコーディネーターの難易度と合格率を級ごとに紹介

フードコーディネーター

2023.05.16

食に対する情報トレンドをいち早くキャッチしていることや、企業や生産者の食品のブランドが消費者にとって重要になった現代、食の価値が見直されています。

 

それにともなって食のトレンドやブランドを創出するフードコーディネーターの資格の地位が向上し、多くの人が取得を目指すようになりました。

 

しかし、まだまだ資格の内容や試験について広く一般に普及したとはいえません。この記事はフードコーディネーターの資格取得の難易度や合格率を紹介し、フードコーディネーターの資格内容をより多くの人に理解してもらうことを目的としています。

 

フードコーディネーターの資格取得を目指している人はぜひこの記事を参考にテストについての知識を深め、十分な対策をしましょう。

 

フードコーディネーター試験の級ごとの難易度と合格率

フードコーディネーター試験は1級、2級、3級と分かれています。それぞれの難易度と合格率を紹介します。

 

3級の難易度は易しく合格率は70~80%といわれている

 

フードコーディネーター3級の試験は比較的易しく、合格率は70~80%程度と推測されています。

 

1級と2級の合格率は公開されていますが、3級は公式の合格率は公開されていません。これは3級が試験を受けなくても取得できるものであることが関係していると考えられます。

 

3級は1級2級と比較すると少し特別な級で、試験に合格しなくても取得する方法があります。それは、日本フードコーディネーター協会が認定した学校を卒業する方法です。

 

認定された学校で必要な課目を履修した人は、3級の試験を受けずに認定料を支払うだけで3級の資格を取得できます。

 

よって、合格者(認定者)と受験者の数で単純に合格率を出せません。

 

一般に3級の合格率は約70%~80%と考えられており、これは数ある資格の中でも高い部類で、難易度は易しい方だといえるでしょう。

 

2級の難易度も3級と同程度で合格率は80%前後

 

2級の難易度も3級と同様で80%程度と高く、試験の難易度は低いです。

 

フードコーディネーター試験の3級はコンピューターで行う筆記試験です。

 

2級はこの筆記試験を1次試験とし、2次試験に企画書作成があります。レストランプロデュース、商品開発、フードプロモーションのなかから1つを選択し、企画書を作成することが課題です。

 

その企画書の内容で合否が判断されます。普段から企画書を作り慣れていない人にとっては難しく感じられるかもしれません。

 

2次試験は資格認定講座を受けてから企画書の提出をします。企画書を作り慣れていない人は、その講座で企画書作成についてしっかりと学習してから企画書を作成しましょう。

 

1級は難易度が上がり20%程度の合格率になることもある

 

フードコーディネーター2級までは比較的易しい難易度でしたが1級からは非常に難しい試験になっており、合格率は20%近くまで落ち込むことがあります。

 

わかりやすいように国家資格と比較してみましょう。

 

フードコーディネーターの資格は国家資格ではありませんが、一般的によく名前の知られている国家資格と比べることで、その難易度がイメージしやすいです。

 

たとえば、国家資格の中でも難関といわれる宅建士は令和4年の合格率が17.0%でした。また、公認会計士は令和4年の合格率が7.7%でした。

 

公認会計士よりは少し難易度が易しいですが、宅建士と比較して合格率が大きく変わらないことから、1級の試験の難しさがわかります。

 

なお、この20%に近い合格率になってしまった年は、新型感染症の影響で試験対策講座が中止になった年でした。

 

他の年は30%~50%の合格率であるため、試験対策講座を受けることの重要性は明らかです。

 

1級を受けるときはぜひ試験対策講座を受けて、万全の状態で試験に臨みましょう。1級の試験対策講座の内容は1級2次試験で行うプレゼンに関するものがメインです。

 

2級の企画書同様、普段からプレゼンに慣れてない人にとってはハードルの高い試験になるため、しっかりと対策講座などで準備してから受験しましょう。

 

資格取得のための対策から資格取得までの流れ

資格取得のための対策から資格取得までの流れを簡単に説明します。

 

テキストや過去問で独学か対策講座受講で対策する

 

試験に合格するために必ず必要なのが試験対策です。

 

テキストを購入したり、公式ホームページの過去問を参考にしたりして試験対策としての学習をしましょう。

 

また、各級の対策講座を日本フードコーディネーター協会が公式に実施しています。独学では内容が難しい場合や、本当に正しい対策ができているか不安な場合は、この公式運営の対策講座を受講するようにしましょう。

 

2級3級は座学の対策であるため、独学で対策できる部分と被るかもしれません。しかし、1級に関しては企画書作成やプレゼンについてという特殊な内容で独学では学習しにくい部分です。

 

試験対策講座が開講されなかった年は合格率も下がっていることから、この講座が合格するために重要である可能性は高いです。試験対策講座の受講を含め、十分な準備をしてから試験に臨みましょう。

 

受験料を支払って受験する

 

試験対策と前後して受験料を支払う必要があります。各級での受験料は以下の通りです。

 

3級 12,000円
2級 1次試験:12,000円 2次試験:14,000円 合計:26,000円
1級 1次試験:12,000円 2次試験:16,000円 合計:28,000円

 

3級と2級1次試験、1級1次試験はどれも12,000円です。2級と1級に関してはこれに2次試験の費用がかかってくるため、試験費用が少し高額です。

 

もしも1次試験に合格し2次試験で不合格になった場合は、翌年からは2次試験からの受講になります。

 

また、対策講座も各級で費用がかかります。

 

3級 16,000円
2級 16,000円
1級 16,000円

 

対策講座の受講は任意です。しかし、1級は講座開設が合った年となかった年で合格率に1.5倍~2倍近い差があるため、受講するほうが合格できる可能性を高められると考えましょう。

 

認定登録料を支払い認定登録を受ける

 

試験に合格したら認定登録料を支払って初めて資格取得者として認定されます。

 

認定料は各級で以下の通りです。

 

3級 21,000円
2級 21,000円
1級 31,000円 フードコーディネーター協会年会費 15,000円

 

2級と3級は認定登録料が21,000円で、1級は登録料が31,000円に加えて会員年会費15,000円がかかります。普段は協会に入会するときに入会金5,000円が必要ですが、1級に合格してから入会する場合のみ、入会金の5,000円が免除されます。

 

また、2級を受けるためには3級の資格を持っている必要があり、1級の資格を受けるためには2級の資格を所持していなければなりません。

 

3級を飛ばして2級を取得することも、2級までを飛ばして1級を取得することもできないため注意しましょう。

 

フードコーディネーターになれば食のプロとして認められる

フードコーディネーターの資格試験に合格して、はれてフードコーディネーターになれれば、食のプロとして認められいろいろな仕事が受けられます。

 

民間企業や公的機関から依頼を受けて商品開発をしたり、その開発した商品をどう販売するか、どこで販売するかなどを提案したりするのもフードコーディネーターの仕事です。

 

他にも、食育プログラムを自治体と協力して考案したり、地場の食品を使った食のイベントを開催したり運営したりするのも、フードコーディネーターの仕事の範囲です。

 

一見食とは関係なさそうに見える仕事でも、それが最終的に食文化の発展や、消費者の食の改善につながるものであれば、それはすべてフードコーディネーターの仕事になります。よって、仕事の幅が非常に広がり、自由に仕事をできるようになります。

 

あなたもぜひフードコーディネーターの資格を取得して、日本の食文化をよりよいものにしていきましょう。

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